整形外科から介護系へ転職を考える理由とは?

整形外科を専門としてキャリアを積んできた看護師が介護施設で働くようになるケースはよくあります。病院やクリニックから直接転職するケースもないわけではありませんが、より典型的なのは再就職のときに介護施設を選ぶパターンです。
介護施設における看護師の需要は高騰する一方で引く手数多な状況が続いています。再就職先として病院やクリニックも候補に挙がりやすいですが、より候補にできる施設の数が多くて採用されやすい、という点で介護施設に魅力を感じている人が多いようです。

整形外科のキャリアを持っている人が介護施設を選ぶ理由は、高齢者のリハビリを担ってきた経験を持っていることが挙げられるでしょう。整形外科には足腰に不安を感じている高齢者がリハビリのために通うことが多く、クリニックでは患者のほとんどが高齢者というケースもあります。
大病院で働いていた人の場合にはより深刻なケースのリハビリを担当していることもありますが、その考え方やスキルを外挿すれば高齢者のリハビリを担当することも可能です。

結婚や育児などを理由に離職してしまった後、再び働き始めたいと思った看護師は、パートや派遣という働き方を選択するケースがみられます。病院やクリニックでは時間的な余裕を持てるだろうかと心配する場合が多く、介護施設の方が柔軟に働きやすいと考える傾向があるからです。
結果として整形外科のキャリアがある看護師が介護施設に集まり、現場でのリハビリの担い手として理学療法士などと共に活躍するようになってきています。